2022/7/1 20周年を迎えて



20年前の、ちょうどこの季節に、当時国分町にあったレコードライブラリーのスタジオで、新聞記事を見て 集まってくださった20名程のお子さんたちと、体験レッスンを行ったことが、昨日のように思い出されます。このように 始まりは小さな活動でしたが、本日まで続けてこれましたのは、一重に、会員の皆様、保護者の皆様、 講師の皆様、様々なご支援をいただきました多くの皆様、そして、沢山の笑顔と音楽やアートで私たちにパワーを与え続けてくださった、生徒の皆さんおひとりおひとりのおかげです。心より感謝申し上げます。

コロナウイルスの影響により、制限の多い不自由な生活に慣れてしまって、3年。 未だに感染者数を心配しながら活動を続ける日々ですが、5月に実施した、仙台フィルハーモニー管弦楽団主席打楽器奏者・竹内将也先生による打楽器のワークショップには、約45名の生徒さんからお申し込みがあり、感染防止のため、9つのグループに分かれて、開講していただきました。どのクラスも、竹内先生の熱のこもったご指導により、とても楽しい時間を持つことができました。また、6月18日には『コトリの森のオーケストラ』の絵本にご尽力いただいた、デザイナーの田村奈穂さんがニューヨークから来仙くださいました。終始、温かな愛情溢れる雰囲気で、新しいテーマのワークショップをしてくださいました。ある保護者の方からは「きっと今日のエルパークセミナーホールは日本で一番 愛のあるところだったのではないでしょうか！」と、とても嬉しいコメントをいただきました。

あの東北大震災の時に、仲間の音楽家たちが、自分達の無力さに打ちひしがれ、それでも恐る恐る演奏を続けた時に「聴いて下さる方たちにも、自分たちにも、新たな力が湧き上がる瞬間を感じた」と話しておりました。音楽やアートは、数字化できたり、すぐに感じられる効果はないかもしれません。でも、もしも皆さんが遠い国のストリートピアノ等で楽しい気持ちで演奏したら、バイオリンを演奏したら、素敵な絵を描いたら、言葉や文化の壁をこえ、そこにいる誰かと心が通じあえるかもしれません。 そんな不思議な力を持つ音楽やアートを、ここミューズの夢で、もっともっと楽しんで、エネルギーにしていきましょう！！

認定NPO法人ミューズの夢 理事長
仁科篤子

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